論 考

負けるなメディア

 放送法に関する文書。この手の問題は、いわゆる動かぬ証拠が容易に上がらないから、捏造だと言ってのける高市氏だけではなく、うやむやにするのが政府の作戦である。

 本来、清廉潔白! にして、民主主義に思い入れの深い政治家であれば、かりに捏造だとしても、けしからん濡れ衣を晴らそうとして、問題の解明に着手する。

 周辺が事実を解明せよと騒動するまでもない。

 その点、暴露された文書をなんとか認めまいと努めるのは、事実ですと認めたようなものだ。

 安倍氏は当時、自分の意に沿わぬメディを露骨に嫌悪し、叩いたり抑え込むことにご執心であった。

 勝負は、メディアの独立独歩だ。記事なり番組なり、その内容で人々の審判・声援を得られるように筋を通すかどうか。

 今回の問題を認めたところで、連中が自分の考え方・行動を改める可能性はまずないからだ。