論 考

戦争止めろの世論が大事

 NATOは、春のロシアの大攻勢が開始していると分析しているらしい。対して米国・NATOは一致結束しているが、戦争を継続するについて大きな問題に直面している。

 ウクライナの人々の士気は高いが、ロシアの武器・兵力はさらに1年継続しても尽きないと見られる。果たしてウクライナは耐えられるか。このままズルズルと戦争継続すべきか。

 西側は、ウクライナに1,100億円(14.8兆円)支援した。うち380億ドルが武器関連である。

 ここへきて西側の軍需倉庫が空っぽ状態である。さらに軍需品製造が追いつかない。軍需産業といえども、需要が増大したから生産増強大車輪とはいかない。

 戦争がいつまでも続くわけがないから、生産大増強すると後で始末に困る。そこで平和になっても、国が生産を保障する施策が必要になる。これまた、おいそれとはいかない。

 軍需産業が安定して繁盛するような事態になっても困る。ウクライナは武器がなければ戦えない。

 戦争を止めること、軍拡しない世界へ向かうこと――正解は出ているのだが、そうした動きを推進する人の力が弱い。

 プーチンがけしからんことは当然だが、さりとて、民主主義の旗印を押し出して戦争を推進するだけでは知恵がない。

 マクロン氏は、「ロシアの敗北を望むが崩壊は望まない。両国とも完全な勝利は得られない。交渉の動きを作ることが重要だ」と語った。

 マクロン氏の見解と中国の見解はかなり近い。世論が動くことを期待する。