論 考

商売繁盛を期待

 家代々の職業を家業というが、自分はまったくそんなものを意識せずに生きてきた。なにしろ家系には代々継ぐような専門的仕事に就いた人がいない。

 ご近所の酒屋さんは、先代の主人が開業されたようだが、いまは二代目が主人である。若旦那と呼んでいたが、大旦那がなくなり、もう「若」は余分だ。

 今度、お店を大改革改装して、半分を飲食コーナーに、半分を酒類販売の二頭立て商売に踏み切った。

 飲食コーナーは、新たな若旦那が担当するらしい。三代続きで盛り立てようというのだから立派な家業である。それにしても、世間にはいろんな仕事があるから、家業といえる仕事を継続するのはなかなか容易ではなかろう。

 わが町では、家業らしいのでは魚屋さんや、豆腐屋さん、米屋さんがあったが、いずれもだいぶ前に転業して、ビル・オーナーに転業した。

 こんなことを書いたのは、某政治家が、このへんで息子に譲ると語ったという記事を見たからだ。政治家の世襲には言いたいことが少なくないが、本日は、酒屋さんの開店日でもあり、政治家の世襲について御託を並べるのは止める。

 若旦那の大旦那昇格と新たな若旦那の商売繁盛を期待する。