論 考

PK戦は芸術だ

 延長戦でも時間切れで決着せず、両チーム5選手によるペナルティー・キック戦は、いわばサッカーゲーム、いや、スポーツ競技の華である。

 いままで走り回っていたのと比べると表面は動きがないが、選手同士の緊張感と、相手の思考の読み、そして度胸いちばんの勝負である。これらが瞬時にして発揮される。

 蹴っ飛ばす側が決めても、守る側が受け止めても、まさに大勝負である。

 すべてのスポーツは緊張感、躍動感、そして集中力の芸術だと思う。PK戦の仕組みはたいしたものだ。

 昨夜、寝床で目覚めて、ついついまたラジオを聴いてしまった。PK戦は直接見えなくても、自分の想像力が働く。

 大昔、庭球に熱中していたが、筆者の特技は相手前衛の虚をつくアタックで、決めたときのなんとも表現できない快感を思い出した。