論 考

さあ、どうする!

 読売新聞が本日、「自民統治指針 首相は政権の足元を固め直せ」と題する社説を掲げた。その通りである。旧統一教会問題だけでアップアップのところ、総務相や復興相の政治資金問題が突き刺さっている。

 思うに、安倍政権の8年間に、自民党は緩みに緩んだ。なにしろ、親分が率先垂範して好き放題やった。官僚まで追従した。実のところ、官僚もあのような長期政権にするつもりではなかっただろう。

 その場しのぎを重ねているうちに時間が過ぎた。任免権という脅しがあるにしても、官僚にすれば安倍的鉄砲玉は担ぎよい。かかる体たらく、しかも、ぼろが出ても取り繕ってもらえるのだから、議員連中が緩まないほうが不思議だ。

 国葬もおこなってお別れした安倍的呪縛が残っている。読売社説が指摘するように岸田氏が性根を入れ直すためには、安倍的なるものの検証総括をやらねばならない。――それができるのであれば、岸田時代が来かもしれないが。