17~18日に2つの意識調査があった。共同通信と毎日新聞である。
内閣支持率は、共同40.2%、毎日29%、同不支持率は共同46.5%、毎日64%である。両者はだいぶ大きな違いがあるが、着々支持率が減り、着々不支持率が増える傾向は同じだ。
安倍国葬反対は、共同60.8%、毎日62%で、ほぼ同じ。調査を重ねるごとに増加傾向にある。旧統一教会問題の影響が大きい。
弔問外交を売りの1つにしたが、英国の国葬と比較するまでもなく、形式も内容も薄い。それだけではない。
そもそも弔問機会事態は突然だが、それがきっかけで外交成果が上がるわけではない。たとえば、A国とB国が失った信頼関係を回復するためにさまざまな努力を重ねていて、たまたま弔問で両国代表が出会って関係復旧するというようなものである。なにか、そんなものがあるだろうか。
この際、岸田氏が人気挽回を図ろうとするなら、現下の不安定な国際情勢を融和させる音頭でも取れば、弔問外交らしさが出るだろうが、もともとそんな志を持っているようではない。
むしろ外国は、日本政府の軽さをきっちり認識しただろう。言いたくはないが、軽挙妄動の「決断」ほど、厄介な結果を招く。不細工な話だ。