論 考

岸田内閣は仕事をせよ

 じゃんじゃん感染拡大しているが、当面の具体策は「やっている」感を演出する内容で、拡大防止策にはなんら役立たないだろう。

 一方、政府は、第7波が収束後、コロナの感染法上2類相当を見直して、5類のインフルエンザ、麻疹、百日咳なみにする検討に着手する方針だという。

 保健所や、発熱外来の負担軽減が目的で、感染全数把握取り止めの是非も検討するらしい。

 なるほど、これは名案! である。そうすれば、感染拡大しても、なにもないのと同じだ。この手のアイデアが登場するのは、日本的お役所仕事が得意とするところで、問題があっても、問題はないという、摩訶不思議な事態になる。

 コロナ感染症対策の徹底検証はサボり、後は野となれ山となれという次第だ。コロナが引き金で自民党総裁選出馬を止めた菅氏の一件など、まるで存在しなかったごとし。

 いくらなんでも、岸田内閣の仕事は程度が悪すぎる。政治が解体しているようで、まことにおっかない。