論 考

日本政治の劣化は戦前並みだ

 岸田氏が総裁選出馬時からの公約である、コロナ感染対策検証の有識者会議がようやく立ち上がった。

 年明けに、野党がどうなっているのか質問したとき、岸田氏は、膨大な内容だから時間がかかると答弁した。

 にもかかわらず立ち上がったのは、司令塔を強化し、抜本的強化策を策定するとした6月の1か月前というのだから、果たしてやる気があるのかどうか疑問だ。

 大風呂敷の新しい資本主義は、中身グズグズ、理屈がきちんとしない。そもそもわが政治の特徴は、一応Plan→Doはあるが、Checkがほとんどない。つまり、やりっ放しで、政治にメリハリがまったくない。

 自民党が長期政権を担えたのは、要するに、Check抜きにこそ手品の種がある。

 野党についていえば、Check機能を果たせていないわけだ。

 日本政治の劣化は止まるところを知らず。経済も円安130円の力量まで落ちててきた。政治は敗戦前、すなわち専制政治時代に戻っている。

 なにをかいわんや。