論 考

届かない気持ち

 予想は比較的当たるが、期待はほとんど外れる。コロナはとにかく、ウクライナ戦争には、一喜一憂どころか、いらいらカリカリしっ放しだ。

 プーチンが悪い、けしからん。こんなことは格別の訳知りでなくても誰もが感じている。けしからんのではあるが、少しでも早く停戦させねばならない。これまた常識だ。破壊と死傷、避難など、ウクライナの人々の生活は全面的に破壊された。これは、誰も償えない。

 プーチンが始めた戦争だが、プーチンには止める能力がない。自分が敷いたレール上を走るだけだ。大国と言われる国々の政治家は、どうすれば停戦できるか本気で考えねばならない。

 G7と足並みを揃えてとか、結束してというが、停戦で結束しなくてはならない。制裁で足並み揃えるのは、自分がドンパチやっていなくても、兵糧攻めという戦争であり、戦後の制裁とはまったく質が異なる。

 プーチンのヤケクソ戦争は、結果的に西側のご大層な政治家諸氏が、問題解決能力を持たないことを浮かび上がらせている。