論 考

無策政治、嫌な予感

 全国のコロナ感染が7週ぶりに増加した。昨日は、感染増加が53,753人に対して、退院が40.292人と、感染増が退院増を上回った。完全拡大傾向に入ったみたいである。

 わが町は、みなさまが格別油断しているような様子はない。岸田氏は、一昨年来の取り組みを検証して、司令塔を6月に立てると公約したが、取り組みが進んでいるのかどうなのか、さっぱりわからない。

 緩んでいるのは政府当局ではないのか。わが国は、民主主義制度であるが、その中身は選挙中心主義で、選挙だけに熱心である。

 財政規律なんて言葉はどこかへ吹っ飛んだ感じもある。黒田日銀以前は、日銀は物価の見張り番だったが、これも様変わりで、円安はどんどん進むし、物価が急騰しそうな気配があるのに、のんきなものだ。

 今年の賃上げは、まだ、すべて終わる前から、賃上げ効果がすでに消えつつある構図だ。産業界の元気もあまり感じられない。

 スタグフレーションの足音が聞こえるが、人々の生活の先行きが心配だ。