論 考

アメリカの本音が気がかり

 昨日、プーチン氏はショルツ氏と会談後、欧州の安全保障、中距離ミサイルの配備、軍備の透明化などについて交渉する用意があると語った。

 一連の報道で、どうも奇妙に感じられるのは、ウクライナ国境近くにロシア軍が10万人以上配備しているのが事実としても、バイデン氏はじめアメリカの発言が極めて挑発的である。

 この流れに、ウクライナ国内のナショナリストが乗って、クリミア半島奪回の武力行動を起こすことになれば、アメリカ的挑発の「予定通り」に、ロシア軍が行動を起こすかもしれない。

 開戦を、どこがやったかということは、ただちに特定できないものだ。

 米英の挑発には強硬論が見える。バイデン氏もジョンソン氏も国内人気が低い。ドンパチ開始して、人気挽回という単純な手品を考えていると思いたくないものの、一向に交渉に乗り出す気配がないのが心配だ。