論 考

不気味な沈黙

 名護市長選挙は、現職渡具知武豊氏19,524票、新人岸本洋平氏14,439票、5,085票の差であった。

 勝てばなんとでも理屈はつけられる。いわく、政府の高い支持率がプラスした。政府・与党の取り組みが評価された。現職の実績が評価された。自民・公明が力を合わせた結果など。

 わたしは、辺野古基地反対の新人が敗北したのは、人々の生活に対する苦労が最大原因だと見る。子どもの給食費無料化を問題にしなければならないような生活でなければ、誰が政府・与党のゴリ押しを評価するものか。

 名護の人々は沈黙している。不気味な沈黙だということが、政府・与党にわかっているかどうか。