論 考

——誰もいない

 アガサ・クリスティ(1890~1976)に『And then there are none』という作品がある。

家族と、友だちと、家来しか信じられないトランプ氏。友だちも家来も、いや、家族だって、トランプ流ならばどんどん離反するでしょう。

北朝鮮が交渉を求めているのは、唯一アメリカである。

わが新聞は揃いも揃って、中国・ロシアになんとかせよと吠えているが、いったいなにを考えているのだろうか。

せめて、米・中・ロを並べてなんとかせよというべきでしょうに。

韓国政権のオツムのよろしいこと。けしからん! と吠えるけれども、

a 韓米戦略的抑止力の強化(抑止力です)

b 国連安保理での対応

c 警戒態勢強化

わが新聞は、韓国も制裁路線で足並み揃えよと主張するが、実質は中・ロの伸張路線に融和している。

シェルターだか防空壕だか準備せよなんてことをおっしゃる方を見ていると、わたしは、自民党という政党が政権に就いているのが不思議だ。

すでに「There are none」かねえ。