論 考

厄介な政治家・政治

 本日、プーチン氏とバイデン氏が電話会談する。また、1月10日には、ジュネーブでウクライナ問題を巡って米ロ協議がおこなわれる。

 ウクライナ国境付近に、ロシア軍が12万人集結しているとの、ウクライナ情報もある。

 プーチン氏は、ウクライナ人とロシア人は1つの民族だと語っている。1つの民族だというのであれば、軍事力で恫喝するのはおかしいが、それはそれ、これはこれというわけか。

 プーチン氏は、ウクライナがNATOに加盟するのをなんとしても止めたい。それはNATOの対ロシア侵攻である。そこで、ウクライナが欧州とロシアの障害になっているという論法を引き出す。

 さらにその背景には、ソ連崩壊がロシアにとって、最大の歴史的苦痛だとする考えがある。

 この1年も世界中で、権力を掌握した人々が飛んだり跳ねたりした。政治体制の如何を問わず、人々は権力に振り回された。

 平和の障害は、それぞれの政治家自身にある――というのが、今年1年の感想だ。政治というものは、まことに厄介な存在だと痛感する。