論 考

恥を知らない政府は続く

 赤木雅子さんが起こした損害賠償訴訟裁判で、国が訴訟理由について争わず、請求を受け入れた。

 もともと赤木さんの訴訟は、亡夫が自殺に追い込まれた理由について、国の明確な説明を求めたものだから、国は、裁判技法によって遁走を図ったわけだ。

 東京新聞によると、国が請求受け入れの書面を提出した際、裁判官もあっけにとられて、一時騒然としたらしい。

 残るは、佐川宣寿氏にたいする損害賠償訴訟である。

 国は、形としては、巧みに握りつぶしことになるが、赤木さんの疑問にたいして、正々堂々と「説明できない⇒したくない」のであって、世間の常識的な見方に屈したと言われるのは当然である。恥ずかしいことだ。

 しかも、本丸の安倍氏は、最大派閥を率いて、相変わらずトンチンカンな発言ばかりしている。さすが、自民党は恥を恥とも思わぬご立派な政党である。