本日読売社説は、立憲が消費税引き下げに言及しているのは財政に対して無責任だと批判する。そして、2012年の民主(いまの立憲)・自民・公明3党合意は財政再建する約束だったじゃないかと指摘する。
事実はその通りだ。ただし、2013年の自民党政権復帰・安倍政権が、財政再建など歯牙にもかけず、財政無視の派手な運営をしてきた事実を指摘しない。
安倍氏などは、いまも日銀がおカネを印刷すれば、いくらでも財源はあるという与太話をしている。3党合意どころの話ではない。
読売が自民党の応援をするのは自由だが、事実を事実として読者に示すことくらいは新聞の責任だ。
社説タイトルは「政権の安定選ぶか転換図るか」である。正確にいえば、自民党政権に任せて、泥船が沈んでいく心地よさを選ぶか、このとんでもない事態を転換するべく政局に新風を吹き込むか――というべきだ。
お粗末極まる社説である。