論 考

税金の無駄遣い

 本日の読売社説は、「海上保安庁 尖閣諸島を守る体制強化せよ」である。

 海上保安庁が2022年度予算に2,527億円要求する。前年比25%増である。大型巡視船を4隻新造する。現在の主力は1,000トン級であるが、4隻のうち3隻は3,500トン級である。

 尖閣諸島周辺に中国海警局の船舶が盛んに出没するので、警備をさらに強化するというわけだ。

 野田元首相が、石原某あたりに煽られて国が島を買い上げてから、領有権を主張している中国が艦船を派遣するようになった。実に、バカにならない人・カネ・時間を日中両国が投入している。

 日中国交回復時に、尖閣棚上げをしたのは有名な話で、問題解決は後世代の知恵に任そうという話であった。ところが、後世代の知恵なるものが、戯画化すれば洋上鬼ごっこというわけで、誰が考えてもあほらしいことを、国家の名において繰り返している。

 こんなことをいつまで続けるつもりなのか。政治家のサボタージュにしか見えない。