日本青年会議所イベントで「人の話を聞かないイメージがあるが、結構聞くんです。議論をしても話は聞いていきたい」と某首相。
「結構聞くんです」というのは、自己規定であって、世間は聞いていないと評価しているわけだ。
議論するためには、相手の話を聞かなければならないが、「議論しても話は聞いていきたい」というのは、順番があべこべだ。
要するに、氏の議論とは自分が言いたいことをいうが、他人の話は聞き置くと言っているみたいである。
正しくは、「(世間には)わたしが人の話を聞かないイメージがあるが、わたしは聞いているつもりです。よく話を聞いて議論したい」というべきでしょう。
もし、このように表現したかったのであれば、氏は人の話は聞いていたとしても十分に理解ができないのではなかろうかねえ。残念至極だ。