1年前の4月8日から5月6日まで、初めての緊急事態宣言が、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡に出された。すでに新聞で自粛疲れという文字が登場していた。
週刊RO通信no1350(2020.4.13)には「内閣の賞味期限切れ近づく」と、安倍内閣の末期的症状を書いた。結果から見ると、やや早かったかもしれないが、まあ、すでに機能していなかったのは事実である。
直後、安倍氏が田原総一朗氏に、第三次世界大戦の相手はコロナだったという考え方で緊急事態宣言を発したと語ったそうだが、都道府県との意思疎通も不十分、宣言の中身も検討不足であった。言葉だけが躍っていた。
ただいまは、まん延防止措置だが、1年間の学習効果が出たといえるものが全く見られないのは遺憾千番だ。リリーフに立った菅氏は、安倍路線踏襲を掲げて出発したが、中身のない言葉を連発する悪しき性癖まで踏襲している。
わたしは当時、自粛疲れなんかしていないぞと書いたが、看板だけで中身のない内閣に対しては、ほとほと愛想が尽きた。