論 考

日本政府は何をするか

 ミャンマーのマンダレーで、住居に踏み込んだ国軍が7歳の女児キンミオチットちゃんを射殺し、19歳の兄を拘束して退去した。国軍側はまだコメントしていないが、すでにやりたい放題になっているようだ。

 日本は、ミャンマーには2008年から150億ドル以上の直接投資をしている。群を抜いている。国軍との対話ルートがあるという触れ込みだが、何か行動を起こしているのか、まったく報道されない。

 経済は経済、お付き合い相手の国内がどうなろうと、損しなければいいと割り切っているのだろうか。

 アジア太平洋・インド洋の平和戦略を進めるというのは、単に対中包囲網を形成するだけなのか。

 ヤンゴンでは、学生たちは正面衝突を避けて、ゲリラ的かつ長期戦態勢で抗議活動を進める模様だ。NLDによる多数派工作も進みつつある。本格的内戦にならないように、日本政府も尽力してもらいたい。