論 考

つける薬がありません

 自民党の日EU等経済協定対策本部に出されたEUとのEPA協議に関する政府資料について、元農相の西川某が注文をつけた。

 「(農業関係者のために)もっとわかりやすい資料を出せ」というのはよろしいが、「国会だったら分からなくても結構だが」とやった。

 自民党議員諸君の暴言が止まらない。ここまで来ると、ついつい内輪で軽口叩いたというのではない。どうせ、報道されるのはわかっているからだ。

 とすると、国民諸兄がうんざりして、ますます政治向きのことに背中を向ける。背中を向けてもらえば、ますますしたい放題ができると考えているとしか思えませんねえ。

 社会通念では、他人の言質の揚げ足を取るのは上等ではないことになっているけれども、このような不埒な考え方でやっているのだから、1人でも多くの人が抗議の意思表示をしなくてはならない。

 で、わたしも一言、「もはや(いや、もともとだが)、政府・与党は真っ当な政治的センスではない」。さっさと下野してもらいたい。