日々道楽

COVID-19対策の確立・整頓

 9日に、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したCOVID-19ワクチンの治験で90%の予防効果ありと発表された。米国食品医薬品局は、クリスマス前にも承認する可能性があるという予測だ。ただし、詳細が公表されていない。同ワクチンを予約しているのは、アメリカ・EU・カナダ・日本・オーストラリア・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドである。

 翌10日、ロシアは開発中のワクチン「スプートニクV」の、治験結果が92%に有効だったと発表した。第三相臨床試験に4万人が参加するという。

 11日には、イタリアの感染者が100万人を超えて、感染上位10か国入りした。トップのアメリカは1,000万人超で、以下、インド・ブラジル・フランス・ロシア・スペイン・アルゼンチン・イギリス・コロンビア・イタリアである。10か国で、世界全体の2/3以上の感染数だ。

 ワクチン開発に期待がかかるのは当然であるが、吉報に浮かれるわけにはいかない。

 コロナウイルス対策は、発生源を完全に特定するのは困難である。トランプ氏は中国責任を唱えて攻撃するが、科学的にはまったく論外である。

 コロナウイルス対策の常道は、疾病を発見すれば直ちに感染経路を追跡して位置確認をし、拡大阻止につなぐ。この体制がほとんどの国で確立していなかったから、感染拡大した。

 たまたまわが国は欧米と比較すると感染者数が少ないが、感染経路をきちんと追及することを含めて、コロナウイルス対策の体制が確立していなかった。そして、いまも体制十分とはいえない。政治がやるべきは、コロナウイルス対策の体制を確立すること、そして、科学的知見を集めるために政府のチームだけではなく、関係学会や大学の研究者の衆知を集めるように支援することが大事だ。

 日本学術会議を政府の下請けにすることばかりに熱を上げている場合ではない。知恵の総力を結集するための手はずを整えてもらいたい。