日々道楽

禍を転ずる画期になるか

 トランプ氏優勢が続いていたペンシルヴェニア州とジョージア州で、バイデン氏が逆転した。

 ペンシルヴェニア州は選挙人20人、ジョージア州は同16人だから、バイデン氏がすでに勝利を決めている253人と合わせると、選挙人289人獲得になる。当選ラインの270人を超える。

 トランプ氏は絶対あきらめないとするが、法廷闘争では勝てないだろう。なんとか結論が見えてきた。

 トランプ氏が敗北を見越して違法選挙だというようなフェイクを飛ばさず、静かに結果を見守っていれば、時間がかかっても、こんな不穏な雰囲気にならなかった。

 以前も書いたが、トクヴィル(1805~1859)が、米国人は選挙で非常に熱くなる。現職大統領が権力を背景に当選のために手練手管を弄すれば、選挙自体が米国デモクラシーの危機を招くと予言したのはまことに正しかった。

 米国内部が真っ二つに割れたのを修復するのは並大抵ではない。それ以上に、トランプ氏と共和党は、世界の世論が厳しいことを認識せざるを得ない。

 政治は最高の道徳であるという言葉の意味は、政治家は最高の道徳でなければならないということだ。

 世界のポピュリズムが退潮する画期となるだろうか!