トランプ氏が、「わたしが農家に280億ドル(3兆円)を配ってやった」と語り、バイデン氏が「それは国民の税金だ」とたしなめた。
大統領候補の最後の討論会は、この言葉の対比だけで勝負あり。トランプ氏の権威主義に対して、バイデン氏の民主主義である。
トランプ氏は権威というものが自分にあると確信しているらしい。真摯な勉強が不足しているための無知にして無恥、そして傲慢さが表現された。
日本においても、国民の税金のディーラーにすぎないにもかかわらず、カネ様の威光によって自分に権威があると勘違いしている政治家が多い。
叩き上げ氏が、日本学術会議を叩いているのも右に同じだ。3兆円と10億円、金額を比較すれば、こちらはいかにもみみっちいけれど——知恵の価値を認めない点において、無知・無恥・傲慢の度合いはそれなりに大したものだ!
権威主義は民主主義にあらず。