論 考

後悔先に立たず(Brexit)

 英国のEU離脱まであと少しだが、EUとの交渉が行き詰まり的状態らしい。ジョンソン氏のブラフ気性が影を落としているのは間違いない。

 国民の意識調査では、「Brexitは失敗だった」という見解が48%で、賛成派の39%を大きく引き離している。当然ながら政府への不信感を抱く人が増加している。

 しかも、賛成派も反対派も共通して現在の英国の状況に「嫌悪感」を抱いているという。嫌悪感の理由は、欧州市民を否定した島国根性に対するものと、目下のコロナ対策が効果的でないことである。

 コロナで意気消沈している面もあろうが、それが冷静に事態を回顧する気風につながったのでもあろう。

 わたしたちも、日本的状況について、沈思黙考したい。