論 考

政府は何をしているのか!

 もっぱらGoToトラベルの不手際が批判されている。

 しばしば提起されたものに対して批判するだけではなく、対案を提出せよという与党的発想があるが、こんなものは、対案を出して論議していただくというほどのものだろうか。大いに疑問だ。

 何よりも、現在の感染拡大について、的確な判断と対策を講じなければならない。GoToトラベル論議をするのは、感染拡大防止というもっとも基本的論議と別のところになるわけで、タイミングが悪すぎる。

 そもそもわが国の感染対策は成功したのではなく、なにがなんだかわからないうちに一旦沈静化したに過ぎない。もちろん、ヒトヒト感染を最大限に遮断したのは事実であるが、それですべて終わったのではない。

 あたかも歓楽街にすべて責任があるような雰囲気ができている。実は、その以前にウイルスがどこかに潜んでいた。第一波が終わったのではない。

 仮に第一波の対策が奏功したというのであれば、その実績に基づいて対策を講ずるべきである。目下、拱手傍観しているのは、然るべき対策的効果がなかったことを示している。

 この大事に、議会も開かず、安倍氏は閉会中審査にも出ず、イエスマン揃いの内輪の会議! で仕事しているポーズを取る。GoToトラベル以前にのほほんと構えていると批判されても仕方がない。

 トランプ流なら「お前はクビだ」。