論 考

司令塔不在

 仕事の出来不出来は、段取りが勝負である。段取りなしで仕事を進めていると行き止まっても、挙句何をやっているのか分からなくなる。あるいは、不都合にぶつかったとき、円滑な修正作業ができない。

 段取りをきちんとおこなうためには、その仕事の意義、つまり、「何を・何のために・いかにして」おこなうのかの構想が不可欠である。

 目下、GoToトラベルの処置をめぐって、賛否両論、てんやわんやという事態を招いているが、いわば政策以前の構想と段取りが極めつけ下手くその見本である。

 コロナウイルス感染者拡大は、東京都、首都圏にとりわけ注目が集まっているが、この数日の動向をみればすでに全国的に拡大傾向が著しい。これに対する政府の見解も出されない。いったい、どうなっているのか?

 はっきりしていることは、司令塔不在である。