月刊ライフビジョン | 甘酸辛苦

ゲーテのデスマスク

POOH

 古本屋で「ゲーテ詩集(四)」岩波文庫を買った。

 表紙を捲ると一枚の白黒写真が載っている。薄茶色に染みた小さな写真はゲーテのデスマスクである。見た瞬間、これはデッサンのモチーフになると思い、迷わず鉛筆を走らせた。

 ゲーテは文学作品を通じて人間が生きることの意味を示唆しているように思う。ゲーテのデスマスクはそれを、時空を超え永遠に語り続けているのかも知れない。

「Goethe・death mask」画用紙・鉛筆、木炭


 熊のPOOHさん
 1954年、桐生市生まれ。 22歳から労働組合の地方組織で32年間組合活動に専念。
 2019年3月、定年退職後入学した武蔵野美術大学・通信教育課程を卒業。現在、絵を描くことの意味を探究中。