制裁を心地よげに演説する安倍氏を見ていると、わたしは心底剣呑な思いがする。なんとなれば、制裁はまちがいなく、すでに戦争しているからだ。
日本的チャンバラ時代を思えば、城を囲んで水責めにした事例があるが、まさに同じである。
制裁するほうの感じ方と、されているほうの感じ方は極端に違う。つまり、後は降参して出てこいというのであるから、さて、相手方はどう考えるか。
ホールドアップして、国内がすんなりまとまればよろしいが、内部が持たないと考えれば、自爆行為に出る可能性が高い。
だから、いま、制裁論をぶつのであれば、自爆させないようにコントロール可能かどうかを真剣に検討しなくてはいけない。
わが政府の面々は、その対策に手抜かりがないだろうか?
こんなときに総選挙だというのは、自爆の可能性がないと軽軽に考えているのではあるまいかねえ。他人任せの無責任さを感じてしまう。