「 2024年 」一覧

華麗なる骨休みと、大きなツケ

華麗なる骨休みと、大きなツケ

筆者 奥井禮喜(おくい・れいき)  日米首脳会談後の共同記者会見で、岸田氏は、「世界の未来を守る」と気張った表現をした。抽象的な表現であるし、偽らざる気持ちの表現であるとしても、実力を考え...

労働組合の原理と資本主義の視点

労働組合の原理と資本主義の視点

筆者 新妻健治(にいづま・けんじ)  ―停滞・衰微が甚だしい労働組合は、労働組合をなす「原理」を思い起こし、運動の歴史を顧みて、立ち向かうべき根本問題を、資本主義を乗り超えることにあるとし...

カイロでの交渉に注目

カイロでの交渉に注目

筆者 奥井禮喜(おくい・れいき)  なぜ、イスラエルは執拗にガザ攻撃を続けるのか。  イスラエル軍(IDF)によると、ガザ攻撃以前の昨年10月7日時点では、ハマス戦闘員がおよそ3万人いる...

ニッポンは別世界

ニッポンは別世界

NO.1557  まだ暗いうちからカラスが鳴く。うるさい。AHO、AHOと聞こえる。  ウクライナ戦争とパレスチナ戦争は、有効な対処能力をもたず、拱手傍観している国際社会の弱体・劣化を露...

相容れない法律と社会常識

相容れない法律と社会常識

筆者 高井潔司(たかい・きよし)  訴訟、裁判は法に照らして厳密に運用、執行される。時に世間の常識から外れることがあり、悲劇、喜劇が生まれる。4月から始まったNHKの朝のドラマ「虎に翼」は...

穢れなき彫刻家、逝く

穢れなき彫刻家、逝く

筆者 渡邊隆之(わたなべ・たかゆき)  去る3月29日、彫刻家の舟越桂さんが72歳で亡くなった。人生100年時代と言われるなかでは、あまりに早すぎる死である。肺癌だった。  筆者が若い時...

どこまで続く泥濘ぞ!

どこまで続く泥濘ぞ!

筆者 奥井禮喜(おくい・れいき)  裏金問題に関して、自民党が39人の処分を発表した。  離党勧告は、塩谷立、世耕弘成の2議員、党員資格停止が3人、役職停止が17人、戒告が17人である。...

知性的でない事例

知性的でない事例

筆者 奥井禮喜(おくい・れいき)  「わたしは、自分が知らないということを知っている」というソクラテス(前470~前399)の言葉がある。これは奥行きが深い言葉である。  賢くなればなる...

いわば旧式思想

いわば旧式思想

筆者 奥井禮喜(おくい・れいき)  大学教授から2009年に静岡県知事に就任した川勝平太氏が、4期目途中で辞任の意向を表明した。つねづね失言が問題になってもいたが、最後の決め手は新職員に対...

年中フールの見本

年中フールの見本

筆者 奥井禮喜(おくい・れいき)  エープリルフールという言葉はもはや死語になった。なにしろ、内外通年フールだらけである。罪のない嘘、いたずらを楽しむ余裕はなくなった。  先日、かのトラ...

コミュニケーションの未開

コミュニケーションの未開

NO.1556  日本人全体が、コミュニケーションについてまともな理解と認識をしていないために、日本社会はしかるべき発達を阻害されている――のではないかという問題提起をしたい。  朝日新...