月刊ライフビジョン | 甘酸辛苦

「再生と記憶」のためのエスキース

POOH

 大学の通信教育がまもなく終了する。「絵の修業」で得たものは計り知れないが、最大の収穫は「絵を描くという行為に終わりはない」ということだと思う。

 自分が常に「今」に留まっていないということもあるが、「何をどの様に描くか」「何故それを描くのか」という行為そのものが常に、「探究すること」だからである。惰性で生きられないのと同じで、惰性で絵は描けないのである。だからこれで良しという終わりがない。そういうことを学んだように思う。

「再生と記憶」のためのエスキース 画用紙・鉛筆


 熊のPOOHさん
 1954年、桐生市生まれ。 22歳から労働組合の地方組織で32年間組合活動に専念。 再就職先も定年退職し、現在武蔵野美術大学・通信教育課程で「絵」の修業中。 エスキース/Esquisse(仏). 素描