月刊ライフビジョン | 甘酸辛苦

Yさんの蜜柑

POOH

 若い頃、巴里で絵を描いていたというYさんが、庭で実った蜜柑をもってきた。朴訥とした彼は、いつも朴訥そのままの「自画像」を展覧会に出展する。

 そんなYさんの蜜柑はもったいなくて食べられない。なので、絵に描いた。

  <「Yさんの蜜柑」ケント紙・鉛筆>


◆熊のPOOHさん
 1954年、桐生市生まれ。22歳から労働組合の地方組織で32年間組合活動に専念。
 2019年3月、定年退職後入学した武蔵野美術大学・通信教育課程を卒業。2020年群馬県美術会準会員。 2021年自由美術会員。現在、絵を描くことの意味を探究中。