「 2023年 」一覧

考えてもらう危険

考えてもらう危険

 人間が「認識」することは生きている限り継続する。ただし、ぼやっと、あてどなく考えている状態は正しくは認識していない。  認識はいわば知るための働きである。  認識するために考える行為は...

バフェット氏の慧眼

バフェット氏の慧眼

 チャットGPTが大きな話題である。  素人であっても、考える価値と必要性は十分ある。刺激的なテーマで、考えること自体も面白い。近々、考えたことを文章にまとめる。  投資家バフェット氏は...

台湾問題の平和的解決

台湾問題の平和的解決

 台湾周辺での中国の演習は、制空権・制海権・制情報権の3権を押さえるものであり、また、今回はミサイルを使わずに台湾封鎖をするシミュレーションが狙いだったという。目的は、台湾の独立勢力の牽制で...

統一地方選前半戦の印象

統一地方選前半戦の印象

 マクロン氏は、年金支給年齢引き上げを巡って支持基盤の人も含めて大反発を招いている。マクロン氏は、中道左派から中道右派の支持を受けているとされているが、この人々にすれば選挙での投票先がなくな...

箍が外れた岸田政治

箍が外れた岸田政治

NO.1505  安倍内閣時代は、しばしば政府与党の「箍(たが)が緩んでいる」という指摘が目立った。実のところ、緩んでいるという表現ではぴったりこなかったのだが、まあ、世間は寛容を通り越し...

もういいでしょう

もういいでしょう

 やっと黒田日銀の10年間が終わった。市場関係者は株価第一だから、それなりに評価する向きがあるが、いただけない。  それにしても最後の記者会見まで、全面的に正しかったと主張し続けた。厚顔、...

政治家は理性の動物か

政治家は理性の動物か

 蔡氏の訪米は、「(大騒動の)ニュースにならなければ成功(のイベント)だ」というごとき識者のコメントが出ると、世間はそれを「なるほど」と思うのかもしれないが、まったく噴飯ものだ。  アメリ...

軽挙妄動

軽挙妄動

 政府安全保障能力強化支援OSN(Official Security Assistance)を開始するという。  同志国の安全保障上の能力強化を支援する。ODA(政府開発援助)の防衛版とい...

乱調のデモクラシー

乱調のデモクラシー

 予想通りトランプ氏は全面無罪を主張、徹底抗戦の構えだ。  担当のブラッグ検事は、トランプ氏が不都合な事実を隠すために、いろいろ画策したことが34の重罪と主張したが、内容がしっかりとはわか...

高学歴化で人間力が落ちた!

高学歴化で人間力が落ちた!

 日銀短観を見るまでもなく、日本経済が手応えある調子になりにくい。資源・エネルギーの仕入れ価格が高騰した。  OPECプラスがさらに年末までの減産を決定したので、またまた足を引っ張られる方...

政治「疎外」を克服する

政治「疎外」を克服する

NO.1504  パスカル(1623~1662)は、聖書の「あなたがたは、何を見に荒れ野に出てきたのか。風に揺らぐ葦であるか」(マタイによる福音書第11章)から思索を重ねて、人間は「考える...

寂しい日本の外交

寂しい日本の外交

 日中外相会談が開催されたのは是だ。ただし、日本が米国外交の枠内で動くのみであれば、日中関係にめぼしい前進は期待できない。  ウクライナ問題に対する中国の考えを引き出す工夫がほしかった。 ...