「 2023年 」一覧

扇動者

扇動者

 朝日新聞朝刊にちょっと気になる記事あり。戦時中の話である。  1931年の満州事変を引き起こし、日本を15年戦争に引っ張り込んだ石原莞爾(1889~1949)が、1943年2月、取材に来...

不誠実だから不人気

不誠実だから不人気

 朝日新聞の世論調査によると、岸田内閣支持率33%、先月より4%下降。不支持率は54%、先月より4%上昇した。とにかく人気が出ない。  聞く耳を持っていると自己宣伝したにもかかわらず、まる...

漱石の手紙

漱石の手紙

NO.1524  夏目漱石(1867~1916)が、文部省からイギリス留学の命をうけてロンドンへ旅立ったのは、1900年(明33年)9月8日、帰国は1903年1月24日である。留学費用が少...

おもてなし

おもてなし

 ハワイのラハイナの町がまる焼けになった。  そこから48キロメートル離れたワイレアビーチは高級ホテルが並んでいる。火災発生後当局の呼びかけで5万人近くがマウイ島を離れたが、数千人が残って...

まともなオピニオンがない

まともなオピニオンがない

 「戦争のことを知らない人が増えている。いつ自分の身に(戦争が)降りかかってくるかわからない。世代交代するから語り継ぐ必要がある」という傾向の意見が新聞の読者投稿欄では主流だ。  もちろん...

思想的堕落

思想的堕落

 民主主義を守る戦いだとして崇高な旗を掲げても、だれもが死をも恐れず戦争に参加するわけではない。  有名な「自由を与えよ、しからずんば死を与えよ」という言葉は真理ではない。政治的スローガン...

1945年8月15日

1945年8月15日

NO.1523  なんども書いてしまうが、終戦記念日という表現に対する違和感が消えない。いかにも客観的である。それゆえ記念日の本質が隠れてしまう。いったいなんのための記念日なのか、いちばん...

啓蒙思想家

啓蒙思想家

 西周(1829~1897)は、島根県津和野町に生まれた。啓蒙家、軍事家、哲学者の3分野で活躍した。  彼が生み出した翻訳語をみると、まさに近代日本の最先端でがんばったことがよくわかる。 ...

みっともない

みっともない

 ワシントンポストの、日本の防衛機密が中国軍ハッカーにやられて、衝撃的なほど酷いものだったという記事は、裏が取れていない。  平静を装っているが政府も、ジャーナリズムもあたふたの感じだ。ジ...

夏休みの思い出

夏休みの思い出

 学校時代の夏休みの記憶が不鮮明である。高校時代は軟式庭球の練習に打ち込んだが、中身はほとんど記憶がない。  1970年代半ば組合役員時代に、10日間の夏休みをつくった。まだ、クーラーがす...

脅されているのは、みんなだ

脅されているのは、みんなだ

 広島市長は、核抑止論は破綻していると主張した。その通りだ。  少し考えれば、核抑止論で脅かしているのは想定敵ではない。かれらもまた核武装し、抑止論を喧伝しているだけだ。仮想敵はびくつかな...

森滝市郎先生の平和哲学

森滝市郎先生の平和哲学

NO.1522  安全保障環境が悪化したと喧伝しつつ、その原因はいったいなにか? 安全保障環境をこれ以上悪化させないためには、なにをなすべきか? というような問題の本質に食らいついた議論が...