「 2021年 」一覧

検証作業が歴史を生かす

検証作業が歴史を生かす

 歴史というものは、単に過去の記録ではない。わたしは、クローチェ(1862~1952)の「すべての真の歴史は現代の歴史である」という言葉が大切だと思う。つまり、現代の生の関心と一致結合されて...

IOCの傲慢

IOCの傲慢

 五輪バラ輪の海外客受け入れ見送りの観測が出ているが、IOCはスポンサー関連の招待客が入国観戦するように要望しているらしい。  感染拡大が危惧されるから海外からの観戦を止めようというのだか...

そして誰もいなくなった

そして誰もいなくなった

 今朝の社説は、朝日「総務省接待 調査態勢を立て直せ」、毎日「谷脇総務審議官を更迭 もはや内部調査は限界だ」と書く。週刊誌に接待事実を突き付けられて、嘘答弁が追認されるのだから、総務省内調査...

3月8日

3月8日

 1908年3月8日に米国で、参政権のない女性労働者が労働条件改善を求めてデモをおこなった。1910年にコペンハーゲンで開催された国際社会主義者会議で、クララ・ツェトキン(1857~1933...

がんじがらめ

がんじがらめ

 4都県については、緊急事態宣言が1月7日から3月21日までとされた。だいぶ長い。ずるずる感が強く、締まりがない。  五輪は海外客見送りになりそうである。まあ、常識的である。2月の共同通信...

神風期待ではどうしようもない

神風期待ではどうしようもない

 菅氏が首相就任の際、コロナ感染拡大防止をいちばんに上げたが、それにしては対策らしい対策が見えない。  緊急事態宣言の2週間延長にしても、要するに感染者数(結果)をみて、ヤマカンで、このく...

権力と混沌

権力と混沌

 ミャンマーで3日、市民38人が死亡したと国連が発表した。ASEANが暴力行使をしないように忠告した直後で、軍の弾圧がさらに暴虐の度を加えるのではないか危惧される。  ノルウェーの中央銀行...

日本政治の危うさ

日本政治の危うさ

 今朝の毎日社説は、「官邸の機能不全が心配だ」と書いた。然り、対コロナウイルスについて戦争の例える発言がしばしば登場した割には、為政者の危機感らしきものを感じにくい。  2日の朝日新聞に、...

報道官辞任の意義

報道官辞任の意義

 官僚(官吏)は、本来、政治の舵取りによって動く行政システムである。  明治時代から官僚は行政=権力として動くから、なにかと羽振りがよかった。しかし、首根っこを押さえているのは、つねに政府...

少子高齢化の背景

少子高齢化の背景

 出生数減少は1980年代からの問題である。今朝は、社説で読売は「結婚支援への有効な施策」の必要性を、毎日は「産みたいと思える社会に」という主張を掲載した。  思うに、結婚(法的なものだけ...

増殖する官僚政治ウイルス

増殖する官僚政治ウイルス

NO.1396  「私自身、仕事、プライベートでも、お会いする方がどういった方のご子息であるとかは、あまりお付き合いに関係ないと思っている」。(菅氏の長男が同席したのは)「私にとって大きな...