論 考

権力と混沌

 ミャンマーで3日、市民38人が死亡したと国連が発表した。ASEANが暴力行使をしないように忠告した直後で、軍の弾圧がさらに暴虐の度を加えるのではないか危惧される。

 ノルウェーの中央銀行投資運用局(NBIM)は、政府年金基金1.3兆ドルを運用しており、キリンHの株式1.29%・2.8億ドルを保有しているが、キリンHを株式保有対象から外す可能性があるウォッチリストに指定した。(ロイター)

 キリンHはミャンマー国軍系企業と取引がある。

 日本政府は、国軍と親密な(?)パイプがあるそうだが、本気で仲介する気があるのか。それらしい報道が聞こえないのは極めて遺憾だ。

 菅氏は昨日、4都県知事会、とりわけ小池氏のリーダシップを気にして、急ぎ緊急事態宣言2週間延長のコメントを発したとメディアは報道する。いまだ、コロナ対策で自治体との緊密な連携が取られない。今度はNTTの接待問題が暴露された。オツムが混乱していないことを期待する。

 なにがなんでも五輪をやらねばならないという重石を取り除いて、一息入れて、落ち着いて、内外の采配を振ってもらいたい。総理の器たるかを問われている。