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じゃstあんさerに詐欺られました

すぎかふん

 ネットショッピングでは本を買うときも贈り物をするときも、簡単に自分のカード番号を入力していた。事故はなかった。今までは。

 windowsの大型アップデートで、筆者のPCがブラックアウトしたのは2年前の4月ごろ。そして今度が2度目の被害。友人のpcは廃棄を余儀なくされたと聞く。今回の異常現象は12月初旬、通常の入力作業ができなくなったことに始まった。

 残念ながら筆者の知識では、マイクロソフトHPのサポートに書かれた解決策が理解できない。理解できたのは「機能更新プログラムが自動的に提供されるまで待つことをお勧めします。 」待てないッ! “心が折れたマイクロソフト”などの書き込みは、トラブル解決が進んでいないことを揶揄していた。

 困ったときの検索頼み、早速見つかったのが「じゃstあんさer/Microsoftサポート」。それまでのカードショッピング同様に、カード番号を入力した。

 しかし答えが来ない。督促すると「すでに回答を送った」と返信メール。届いていないと返信すると「もう一度最初から説明を」と、別の名前が出てくる。やむなく、期限の迫った書類は手書きでしのいだ。

 半月後、カード会社から請求書が来た。詐欺だ! 即カード会社に電話、「支払いを止めてください」。折り返しカード会社のプロから着電。カードはすぐに事故扱いとして使用停止にします。返金交渉をしますが、これは海外の金融機関なので2-3か月かかります。このやり取りをしている間にも、「また1件、請求が増えていますねぇ。」

 返せ戻せ、自分の迂闊を呪いながら、電話会社やプロバイダーなど、被害カードから引き落とされる支払契約先に電話、事情を話し、新カードが来たら引落の再手続きをするように指導され、それぞれの暗証番号とパスワードを延々と…。なんでこんなに複雑なんだと思っても、引っ掛かった自分が災いの種。落ち込んだ。軽傷でよかったと自分を慰めても、傷付いたプライドは癒せない。

 インターネット世界はまだ、危険を伴う半製品。トレーニングもしていない珍しがりが雪崩を打ってカモになる。その一方で銀行などのセキュリティはますます強化されて、そのあまりの厳しさと頻度にシニアのカモが振り落とされていく。

 一連のトラブルについてMicrosoftは、それ以前の累積問題に対処するとして米国時間12月5日、Windows 10 October 2018 Update」(バージョン1809)を再々リリースしたのだと説明する。

 Microsoft様、お願いですからwindowsの大型アップデートには、「遠慮します」ボタンをつけてください。いやせめて「戻るボタン」をお願いします!