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サイバー・サービスには膾(ナマス)を吹いて

すぎかふん

 携帯電話をガラケーから楽天スマホに契約を変えた翌日、まだ商品の箱も開けていない段階で「落天カードからのお知らせ」メールが届いた。ー-「落天カードアプリ 落天e-NAVI お支払い方法のお知らせ」ー- 曰く

 ——残念ながら、あなたのアカウントが 落天会員の個人情報を更新できませんでした。 これは、カードが期限切れになったか、請求先住所が変更されたなど、さまざまな理由で発生する可能性があります。… アカウント情報の一部が誤っているため、お客様のアカウントを維持するために、 落天会員の個人情報を確認する必要があります。今アカウントを確認できます。 落天ログイン … なお、24時間以内にご確認できない場合、誠に勝手ながら、アカウントをロックさせていただくことを警告いたします。どうぞよろしくお願いいたします。 お客様のセキュリティは弊社にとって非常に重要なものでこさいます。ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。 本メール内のお客様の漢字氏名が正しく表記されない場合がこさいます。ご了承ください。 弊社からのメールを希望されない会員様へも重要なお知らせとしてお送りしております。 本メールアドレスは送信専用となり、返信はお受けしておりません。 発行元: 落点力一ド株式会社 落天カードアプリ——

 この会社の利用は初めてというのに、この素早さはナニ?  内部の情報セキュリティの底が抜けているのか?

 こういう時に助かるのはネット検索。早速楽天からの、「フィッシングメール」の事例付き警告を見つけた。ついでながら以前騙された「just Anser」は今回も、サポート検索第一番に名を連ねている。どうして手が後ろに回らないのだろう。

 それとは別に、デスクトップPCの動きも気になる。反応が重い。取引のあるRICHOマンはwin10の動作不良への修正方法として、「完全シャットアウト」を教えてくれた。しかし使い勝手は直らない。するとLENOVOの名前で、「スマートパフォーマンス月々3190円」の広告が飛び込んだ。なんというタイミング!

 即、食いついて購入手続きをするが、カード情報入力を何度もやり直しさせられる。あれ?こうして時間を引き延ばされて、こちらの情報が吸い取られて…同じ体験を思い出して即、回線切断、カード会社に電話。「このカードを使用停止し、再発行お願いします。」過剰な反応かも知れないが、羹(アツモノ)に懲りている。念のために画面に現れた商品名を、IBMのホームページで検索してみると、「検索結果がありません」チッ! IBMのチャット・サポートは氏名連絡先を入力したのに、待ち時間が長くて答えをもらう前にあきらめた。

 子供のころフィクションだと思っていた「サイバー戦」は、私の目の黒いうちに見ることとなった、カモとして。思えば長生きしたもので。