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チャリティオークションパーティ24thカンパ金は千葉県鋸南町に

ライフビジョン学会

 東京から車で80分と好立地でありながらも、昭和34年の合併以降一貫して人口減少が続いている千葉県鋸南町。平成27年国勢調査によると人口約8千人。千葉県内で人口減少率はトップの10.4%、高齢化率が第2位の43.6%と、過疎高齢化の先進地となっています。(町HPより)

 この過疎が進む県南の小さな町に招かざる客、台風15号が襲来したのが9月9日。大規模停電をもたらし住宅の屋根を壊し、家々の屋根にブルーシートの応急処置が施されましたが、続く台風19号(10月12日)の来襲で、民家の応急処置を振り出しに戻してしまいました。過疎と高齢化の進む街の皆様にはさぞかし心細かったことでしょう。

 12月14日、新宿京王プラザホテルのメインバー・ブリアンで、第24回の「ライフビジョン・チャリティオークションパーティ」を行いまた。

 このカンパ金の捻出方法はちょっとユニークです。皆様のご家庭で休眠中のあれこれ「良いもの」を事務局に無償でご提供いただきます。これをパーティ会場参集者にお買い上げいただくのですが、その方法がオークション。いつもは少しでも安いものを狩猟する行動原理とは真反対の、人より高く値付けしてカンパ金額を引き上げようという「粋」を競います。

 2019年はこんな品々を無償応援提供いただきました。

 右の写真はモーツァルトの弦楽四重奏曲 ケッヘル155を聞かせて育てたというチョコレートクリーム。リキュール17% 350ml。メーカーのモーツァルト社によると、音に関する数年にわたる研究を経て、高周波数が製造の攪拌工程において最適な状況を作り出す方法を発見した、とあります。

 カウンターでは参加者の視線が集まる中、バーテンダーがワイングラスに牛乳を注ぎ、続いてこのチョコレートクリームを注ぐと、グラスの中にはたちまちチョコレートミルク。簡単!きれい、おいしそう。

 ここでオークショナーが「はい、千円から」と初値を宣するとハイッ、ハイッと各馬?一斉に…、たちまち2千円、3千円の声が飛び、あれよあれよと6千円の値が付くと、会場の一同「ホォーッ」と拍手。実はこれ、市価は1本1,260円、すみませんッ、でもありがとうございます。

 こうしてあれやこれや、会場内外総勢42名様、物品カンパ37点、現金・商品券を合わせた合計カンパ金262,800円はさっそく、千葉県安房郡鋸南町の災害義援金口座に振込いたしました。

 1996年阪神淡路大震災の被災者支援をきっかけに始めたこのパーティ、2019年第24回までの合計金額 8,369,719円を、国内外の自然災害や紛争被災者の皆様にお送りしてきました。ライフビジョン学会会員を始め、応援くださった延べ1,284名の皆様、ありがとうございました。


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