「 論 考 」一覧

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ユートピア

 トマス・モア(1478~1535)の『ユートピア』(1515~16)を思い出した。  ユートピア国では、財産や金銀に対する執着がまったくない。金銀が何に使われるかというと、便器を作る。奴...

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フランスの統一年金構想

 フランスのマクロン大統領が、現在、職業別個別制度の年金を統一年金に改編する計画を導入するのに抗議して、9月13日、パリ交通公団RATPの地下鉄勤務労働者がストライキした。16路線中の10路...

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行き詰る英国のEU離脱

 イギリス国民が僅差でEU離脱を決めたのが2016年6月23日。  メイ首相が17年6月8日総選挙に勝利して一挙ハード・ブレグジット路線に出ようとしたが、選挙戦は敗北。保守党が330議席か...

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アヒル内閣を宣した読売

 内閣改造、本日の社説で面白かったのは読売新聞である。  見出しは「安倍再改造内閣 総仕上げへ戦略的に挑め」とあり、本文では「長期政権の総仕上げを視野に入れた布陣だ」と記した。  社会通...

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日産社長解任の教え

 日産社長辞任は取締役会が機能して事実上の解任である。  オーナーが多い中小企業では、社長が「わしの会社だ」「わしが会社だ」、鉛筆1本まで「わしのもの」だと言う――こんな話をよく聞く。 ...

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衆愚政治の氾濫

 民主政治は、絶対的善が存在しないことを前提している。  政治家が自分の信念のために闘うのは当然であるが、その信念たるものが絶対的ではなく、相対的だということをいつも念頭に置いて行動するの...

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デモクラシーの質についての鑑

 英ジョンソン首相は、なにがなんでもEU離脱を10月31日に実現するという戦略を押し出した。  英議会のEU離脱派は、なにがなんでも離脱派と、離脱は賛成だが合意なしに反対派の2つの流れがあ...

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熟慮欠く情実外交

 安倍・プーチン会談を整理する。  昨年、プーチン氏が「前提条件なしの平和条約締結」を提案した。次に、1956年の日ソ共同宣言を基礎にしようという提案があり、安倍氏は応諾した。  安倍氏...

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集団的自衛権は違憲

 丸山某とN国の発言が批判されている。  本日の毎日新聞は「また『戦争で奪取』 常軌逸する丸山氏とN国」と題する社説で厳しく批判した。いわく、節度と常識がないという。もっともである。  ...

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劣等感的島国根性

 週刊ポストの嫌韓記事が批判されている。わたしは、ポスト草創期の記者とお付き合いがあった。彼らはまともだった。いまはずいぶん堕ちた。  当時もなんとか販売部数を増やしたいと苦心しておられた...

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英国議会人の見識やいかに?

 3日再開される英国議会で、野党提出議案の「10月19日までにEU離脱協定案を議会で承認できない場合、2020年1月31日までの離脱延期を求める」が可決されたら、ジョンソン首相は「解散して、...

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誰のデモクラシーだ?

 8月31日、イギリスでは全国でデモが展開された。ジョンソン首相の議会休会に対する抗議である。  イギリス議会政治の特徴は、とにかく議論を重ねる。  メイ前首相がEUとまとめたブレグジッ...