イギリス下院議長が、10年にわたった議長であったジョー・バーコウ氏の退任に伴って、サー・リンジー・ホイル氏(労働党出身)に替わった。
バーコウ氏は共和党出身であったが、「ヒラ議員を守る」という方針を徹底したと評価された。議長は、議員提出の法案を選択して審議にかける権力が強いが、たとえば目下のEU離脱問題については、中立性を欠いたという批判も一部から出されていた。
興味を引くのは「ヒラ議員を守る」という議長の方針である。これは、新議長のホイル氏も同様におこなうとスピーチした。
大方は政府提出の法案を審議して、審議の進め方については各党代表国対委員会で審議するスタイルの日本の国会とは議会運営の方法が異なるけれども、議長が「ヒラ議員」を守るというのは、とても新鮮に感じられる。
古参議員や、ボス議員の権威によって審議が進められるのではなく、いかに衆議を充実させるかという視点が大切にされているのであろう。
日本の議長のあり方もおおいに参考にするべきではなかろうか。