論 考

琉球文化の神髄は健在だ

 首里城が燃えたのは残念無念である。

 琉球文化の神髄が失われたという修飾語が目立つ。わたしはそうは思わない。いかに技芸を施し、精緻にして巧妙に仕上げられたにしても、建築物は人々の精神が生んだ作物である。

 琉球文化の神髄は、首里城を生んだだけではなく、長く圧迫されても挫けることなく、平和を求めて闘っている。意気軒高、脈々と生きている。