日々道楽

米英デモクラシーのお国柄

 31日、米議会下院は「トランプ大統領弾劾手続き」を採決する。

 29日には下院委員会で、国家安全保障会議NSCのメンバーであるA・ビンドマン中佐が非公開証言をおこなった。7月25日に電話で、トランプ氏がウクライナのゼレンスキー大統領に対して、4億ドル相当の軍事支援を条件に、元副大統領バイデン親子の捜査をウクライナ側に求めた疑惑についてである。

 アメリカ合衆国憲法の第2条は「大統領とその権限」について定めている。第4節に――大統領、副大統領および合衆国のすべての文官は、反逆罪、収賄罪またはその他の重罪および軽罪につき弾劾され、かつ有罪の判決を受けた場合は、その職を免ぜられる――と書かれている。

 大統領弾劾は容易な事態ではない。政府要人であるビンドマン中佐の証言の意味は大きい。わが国官僚の忖度問題と比較したくはないが、デモクラシーと憲法に対する確たる信念が感じられる。

 一方、イギリス議会の動向も、「デモクラシーは手続きだ」という原則を忠実に踏まえて厳しい応酬が展開されている。

 デモクラシーを生み出し、育ててきたお国柄の強靭さをしみじみ感ずる。