ロシアのソチで、プーチン氏とエルドアン氏が会談した。ロシアが、シリア政権とYPG(クルド人民防衛隊)との仲介をしたことに加え、今度は、トルコと隣接するシリアの国境地帯での、共同巡視活動をすることで合意した。
アメリカ軍の撤退でシリアの不安定化が危惧されたが、ロシア・トルコ・シリアの三者による治安維持が順調に進むかどうか。
紛争は関係者が増えるほど複雑になる。アメリカが減ったおかげで平和な環境が構築されるのであれば上等だ。トランプ氏が、そこまで読んだ上の判断かどうかはわからないが、戦火がなくなるのであれば、誰もが歓迎するだろう。
ただし、ロシアとトルコが支配者的に君臨することになれば、プレーヤーが減っても問題は解決しない。クルド人問題は複雑だ。まず、戦火を納めて、人々の生活が復興できるか。
プーチン氏の動向に注目だ。