首相所信表明演説は、先送り型きれいごとの羅列で、本気が感じられない。昔は、官僚が政治家化しているということが、しばしば指摘されたが、いまは、逆で、政治家(首相)が官僚化しているというべきだ。
「金正恩氏と向き合う決意、果断な行動」云々、「対ロシアは、大きな可能性を開花させてまいります」云々。なにがなんだか、中身がない。
パリ講和会議で牧野伸顕代表が、人種平等の提案をおこなったことをたとえ話にして、毅然とした態度云々に至っては、表面的な都合のいい部分だけを引用したもので、歴史に対する真剣な態度が感じられない。
議会論議が活発化することをもっとも妨害しているのが、遺憾千万ながら安倍氏である。議会の信頼獲得は、安倍氏はじめ政府側委員の答弁にかかっていることがまるでわかっていない。
やはり、相当、お疲れではないかというのが感想だ。