論 考

共謀罪法案はダメだ

 国連の国際組織犯罪防止条約は「テロを条約から除外している」と、条約を作成したニコス・パッサス氏のインタビューが掲載された。

 これは、東京新聞の大ヒット! 拍手。

 なぜ組織犯罪からテロが除外されているかというと、

a テロの国際的合意がなく、ともすれば権力支配層がテロ名目で、声を上げる人々を弾圧するからだ。

 b 条約締結には必要な法律・制度を整える義務があるが、強制されるものではない。(これなど、政府は完全に嘘をついている。)

 c とりわけ、テロ名目で国民のプライバシーが侵害されないようにしなくてはいかん。(これは、十分過ぎる危惧がある。)

 30時間も審議したとして、政府与党は共謀罪を強引に衆議院通過させたが、なんのことはない。共謀罪法案の根本的な理由が全部覆った。

 まさしく、政府与党の狙いが「a」にあることが明白に証明された。