日々道楽

誰のデモクラシーだ?

 8月31日、イギリスでは全国でデモが展開された。ジョンソン首相の議会休会に対する抗議である。

 イギリス議会政治の特徴は、とにかく議論を重ねる。

 メイ前首相がEUとまとめたブレグジッド案は、ついに議会の賛成が得られず、首相辞任に追い込まれたが、彼女は議会での議論を避けるような姑息な手段は取らなかった。

 抗議デモで印象的なのは、「Whose Democracy? Our democracy」という言葉だ。

 「議会は民意の溶解炉」というのが英国流だ。

 首相が議会を開かないというのは民意を聞く耳持たぬのであるから、それは専制君主のやり口だ。

 誰のデモクラシーだ? わたしたちのデモクラシーだ――という簡潔にしてデモクラットの精神を押さえた言葉を語る人々は、やはりデモクラシー先進国の名に恥じない。