トランプ氏がパリ協定から抜けるというのに対してアメリカでは抗議が起こっている。
それについて、東京新聞記者が、「トランプ氏のような指導者を生んでも、愚挙はさせないように米国の民主主義は設計されています」と書いた。
日ごろ、安倍氏はじめ政府与党の強引な政治運営を批判している東京新聞であるから、このセンテンスは皮肉を込めたものでもある。
ただし、「愚挙はさせないように米国の民主主義は設計されています」というのは意味不確かである。
民主主義(制度)の設計は、日本のも権力支配層がおかしなことをしてはならないように設計されている。設計は、どこまでも設計なのであって、問題は、みんながそれをいかに運用しているかにある。
だから、正しくは「米国では、権力支配層が愚挙すれば、人々が闘う民主主義である」というべきだ。