論 考

インドは水対策が喫緊のはず

 インドの6億人が水不足危機で、とりわけ1億人が危険だ。地下水の枯渇が著しい。2030年には、需要が供給の2倍になるとの予測もある。

 政府の給水車には長い行列だ。水の配給を仕切るタンカー・マフィアなるものが登場しているともいう。以前から国連によって水危機が指摘されていたが、ますます危なくなった。

 モディ首相は、カシミールの自治権を奪って、パキスタンとの間で緊張を高めている。誰が考えても仕事の順番が違う。

 なんのために政治をやるのか、わかっていないみたいだ。

 異なる信仰の衝突が指摘されるが、実は、まっとうな暮らしができないのが、本当の原因だろう。

 ホルクハイマー(1895~1973)は、人間が神の概念を築いたのは、無知と恐怖と貧困だと指摘した。水は、オードヴィー(命の水)である。