選挙による多数派維持に依存して国内政治をやっている政治家ばかりだから、国と国との交渉における力がない。
他でもない、日韓関係がその悪しき見本だ。
日本は、韓国が未来志向でないという批判をつねに抱えている。韓国が過去の歴史からきれいさっぱり抜け出していないのは厳然たる事実である。
それは、日本において相変わらず朝鮮人差別意識が強いのと同じだ。
小手先の外交で歴史問題を片付けられるものかどうか、少し考えればわかるではないか。
元徴用工判決以後、両国政府共にこの問題に正面から取り組んだとはいえない。そればかりか、今度は日本政府が貿易問題で報復的措置をとった。
貿易管理が適切かどうかを判断するのは、それぞれの政府だというのは問題の本質を無視した、ためにする理屈に過ぎない。
さらに今度は、韓国政府が全面的に反論して、対抗措置をとるという。
外交力のない政治家同士が交渉すると、ひとたび関係悪化した場合に事態を次々に悪化させるばかりで、問題はますます複雑化し膨れ上がる。
このような流れがどんどん突き進めば、お互いに身動きできなくなる。力のない政治家は国内向けに威勢のいいことばかり吹く。しかし、相手が100%間違っているなんてことはない。
今度は国内が盛り上がる! 政治家はますます引っ込みがつかなくなる。まるで絵にかいたような騒動である。
すみやかに方向転換するべきだ。頭を冷やせ!